化物語(上) (講談社BOX)


こんにちは、星月夜です！

先日ついにエアコンを使ってしまいました･･･。

いや、だって暑いんだもん！

今年の夏もつらそうですね(´・ω・｀)

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あらすじ他

西尾維新著で、アニメ化もされた。

小説は上下巻に分かれており、上巻は「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」の三話、下巻は「なでこスネイク」「つばさキャット」が収録されている。

主人公・阿良々木暦はとある田舎町に住む高校三年生。



「ひたぎクラブ」

彼はある日、たまたま学校の階段から落ちたヒロイン・戦場ヶ原ひたぎを助けたことによって彼女のとある秘密を知ってしまう。

ひたぎはある問題を抱えており、それを解決するため暦は怪異(化け物や妖怪とほぼ同じ意味)の専門家である忍野メメのもとへ彼女を連れて行くことにした。

彼女の問題は忍野メメの力によって一応の解決は見られた。


「まよいマイマイ」

母の日、妹と喧嘩した暦は一人街の公園に佇んでいた。

特に何をするでもなく、暇を持て余していた暦だったが公園にひたぎが来たことでたわいない雑談をすることになる。

そんな中、暦は公園の入口に一人の迷子の少女がいるのを目撃し援助しようとするが断られる。

半ば無理やり少女の道案内をすることになったがどうやっても目的地にはたどり着けない。

仕方がないので一旦忍野メメに相談することになったがそのとき少女に関する衝撃の事実が明らかになり･･･？


「するがモンキー」

暦はある悩み事を抱えていた。

ここしばらく、同じ学校の女子バスケ部のエースである神原駿河に付きまとわれているのだ。

快活で一方的に喋りまくる彼女に閉口気味の暦だったが、そんなある日暦はひたぎの家で勉強会をすることとなる
。

その帰り道、暦は雨合羽を着た奇妙な格好をした人を見かける。

突如その人物に暴力を振るわれ全身ズタボロになる暦だが、暦の忘れ物に気づいたひたぎが来ることで謎の人物は去っていった。

翌日、暦は駿河の家を訪問するがそのとき彼女にとある相談をされて･･･。


独特な世界観
舞台は日本のとある田舎町だが、この物語には怪異という存在が出てくる。

怪異は普通の人間には縁のない存在だが、暦は春休みの出来事のせいでそれらを呼び寄せやすい体質になっているのか様々な少女を介してそれらと接点を持つことになる。

日常的な世界と非日常の世界の組み合わせで生まれる雰囲気がとても良いと思う。



　ストーリーの面白さ
化物語はアニメ化された際多くのファンを獲得したが、決してこれは萌え要素があったからとかサービスショットがあったからとかそういうわけではない。

その高い質のストーリーが話題を呼んだのである。

個人的に特に驚いた(感心した)のは「まよいマイマイ」だが、話がとても面白かった。

おそらく、誰もが最後に話の真相を知った際仰天するのではないかと思う。

他にも各話息を呑む展開が沢山あるので、まだ読んだことの無い方は是非一度読んでみて欲しい。

絶対に時間やお金の無駄とは言わせない！


個人的満足度:90点
大好きな作品です。

確か3年前くらいに初めて読んだのですが、「どうしてこんなに面白いものをもっと早くに知ることができなかったんだろう！」と思いました。


　一気読みオススメ度:85点
上下に分かれていますが、それでも結構な量があります。

せっかくなので物語を楽しむためにも、じっくりと味わってもらいたいですね(ブログの趣旨に反してしまってすいません･･･)

アニメ『化物語』副音声副読本（上） (講談社BOX)

偽物語(上) (講談社BOX)
どうも、星月夜です。
本当は六月中には更新したかったのですが、色々あって遅れてしまいました(´；ω；｀)
これからはちゃんと期日を守っていきたいと思います！

※星月夜の過去の記事で「化物語(アニメ)」を扱いましたが、原作の小説に合せて近日中に上下に分けて記事を書き直したいと思っております。
興味がある方は是非もう一度見てみてください！

「冷静に考えて、一回のレビューに上下巻の内容を盛り込むのは無理があった気がしたから、二つに分けてもうちょっと詳しく紹介することにしたよ～。」

そんなわけで、今回は偽物語(上)のレビューです。

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あらすじ他
西尾維新著の化物語シリーズ第三弾。
2012年にはアニメ化もされた。
これまでのシリーズに引き続き、登場人物は主人公・阿良々木暦をはじめとしてほとんど同じである。
時系列的には、化物語のあとの話で時期としては夏休みが舞台。
今回スポットが当てられているのは暦の妹である阿良々木火憐・月火。
上巻「かれんビー」は火憐メインで話が進行する。

夏休み、高校三年生として受験勉強に勤しむ阿良々木暦。
彼はある日突如彼女である戦場ヶ原ひたぎひよって拉致監禁される。
ひたぎ曰く、暦たちが住む街に不吉な男がやってきたのだが、暦には絶対その男と接点を持って欲しくないので無理やりひたぎの監視下におくことにしたらしい。
その男は実はかつて戦場ヶ原一家を滅茶苦茶にした詐欺師だった。
その頃街では子供たちの間で悪意を持った何者かが広めたとされる奇妙なおまじないが流行っていた。
火憐と月火は根源を突き止めるため捜索を開始するが･･･。


これまで以上に充実している会話劇
物語シリーズの特徴として挙げられるのは、その圧倒的な量の会話劇だ。
暦とその周りの人物で繰り広げられる会話のギャグや言葉遊び等のクオリティの高さは以前化物語を紹介した際にも書いたと思うが、それを凌ぐものがある。
実際読み終えてみると、作品全体のどのくらいが会話に割かれているのかだいたい見えてくると思うがかなりの量である。
しかしかと言って飽きるわけではなく、むしろどんどんキャラ同士の話に引き込まれていくのではないだろうか。

　妹達の登場
これまでのシリーズでは主人公である暦の家族についてはほとんど触れられることはなかったが、今回は暦の妹二人が重要人物となっている。
戦闘力が高く男勝りなところもある武闘家火憐と、それと対照的な一見温和そうにみえ和服を好む月火。
化物語のアニメではそれこそ各話エンディングや次回予告くらいでしか出番がなかったが、偽物語では火憐と月火が多く登場するのでファンにとってはとても読み応えあるのではないだろうか。

個人的満足度:85点
基本的に物語シリーズは大好きってのもあるんですけど、この作品も満足できる出来でよかったです。
続き物って作品によってはグダグダになったりテキトーになったりすることもありますけど、この作品は本当にぶれないのですごいと思います。

　一気読みオススメ度:80点
本当は偽物語は上下巻ですが、今回は上巻のみの紹介ってのもあるのでこの点数です。


あと、このレビュー自体は小説版(原作)ですが前述の通りアニメ化もしております。
アニメの方も非常に高クオリティですので、是非ご覧ください。
ただ、アニメだと尺の問題上原作ほど深く内容に踏み込めません。
ですので、ご覧になる際は事前に原作を読んでおくことをおすすめします。

「偽物語では撫子イメチェンをしたんだけど、それもアニメだと映像として見ることができるよ!!」

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傷物語 (講談社BOX)
星月夜です。
気が付いたらあっという間にもう六月下旬･･･。
日が経つのは早いというのをつくづく思います。
筆者自身、四月に新しい環境に入ってわーいわーいとかしてましたがもう３ヶ月経つんですね。
楽しい(？)夏までもう少し、じめじめした梅雨をなんとか乗り切りたいと思います笑

そんなわけで、今回は「傷物語」という作品の紹介です。

「以前化物語という作品の紹介をしたけど、それと同じシリーズだよ。」

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あらすじ他
舞台・登場人物は以前の記事に記した「化物語」とほぼ同じである。
化物語作中でははっきりとは語られなかった、高三の春休みのときに主人公・阿良々木暦の身に降りかかった出来事についての話である。
暦はある日、同じ高校に通う羽川翼と道で遭遇し、そのときのちょっとした出来事がきっかけで夜本屋へ向かう。
その帰りに彼は吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会う。
彼女は重傷を負っており、助けるため暦は自らの命を犠牲にしようとするが、深い眠りについたのち暦は吸血鬼として蘇生する。
それから、暦はキスショットを襲撃した吸血鬼ハンターたちと闘うことになるが･･･？

化物語の前日譚
小説の出版順は、化物語→傷物語の順だが、時系列的には傷物語→化物語である。
化物語では深く触れられなかった暦の過去の話、忍野メメや羽川翼との出会い、吸血鬼にまつわる話にスポットが当てられている。
化物語本編では、登場人物達(特に暦とメメ)は春休みの話については知っている前提で会話をしているが、読者はその時期のことについては何も知らないので「？？？」状態になるはずである。
しかし、そのモヤモヤ感は傷物語を読むことで解消される。
伏線回収のつもりで読んでもいいが、話としても非常に面白い出来なので読む価値はあると思う。

　斬新な吸血鬼の設定
一般的に、吸血鬼といったらにんにくや十字架が嫌いで、若い女の生き血を飲む･･･みたいなイメージがあると思う。
だが、この話に出てくる吸血鬼はそういう古風(？)な吸血鬼設定とは一線を画している。
まず、戦闘能力は怪異の中でもトップで、特にこの作品に出てくるキスショットは怪異の王とも称されるほどである。
また、十字架が苦手なのは同じだが太陽にも弱く、日光を浴びると体が燃え上がってしまう。
しかし、この作品の吸血鬼は治癒能力が尋常じゃなく、腕一本ちぎれるレベルの怪我なら一瞬で再生してしまうのだ。
そのようなチートレベルの能力を活かして敵と闘う暦の描写に、読者も興奮するのでは？

　
個人的満足度:85点
化物語が好きだったので、その延長線上で楽しめました。
化物語と違って、戦闘シーンが多めでかつ暦のニヒルさが残っているので、その雰囲気の違いもよかったです。
また、化物語ではあまり出てこない忍野メメのすごさもこれを読めば伝わるのではないでしょうか。

　一気読みオススメ度:80点
一気に読める量だと思います。
むしろ、西尾維新の文章力と世界観に引き込まれてあっという間に読んでしまい、物足りなく思ってしまうのではないかと･･･。

「残念だけど、この作品では撫子の出番はないんだ･･･。」

オリジナルドラマCD 佰物語 (講談社BOX)